「IT業界の今後は大丈夫なの?」
私もIT業界で働いていますが、ときおりそのような質問を受けることがあります。
特に就職活動を控える学生さんの親御さんから質問されることが多いです。
この質問、実はかなり曖昧で答える方としてはいろいろ考えなければなりません。
といいますのも、現在「IT業界」という言葉の幅が非常に広くなっており、大丈夫か、大丈夫でないかを「IT業界」という枠組みで答えるのは無理があるからです。
例えば、私が働いているソフトウェア業界は、今後も安泰と言えます。
ハードウェア等の性能が上がってくるとそれに対してソフトウェアも更なる改善をする余地が生まれてきますし、サービスの幅が広がり、新しいソフトウェアの開発ニーズも増えてきます。
更に、ソフトウェアは一度作ったらそれで終わりというわけではなく、「保守」と呼ばれる作業もしなければならないので仕事が突然なくなるようなことはありません。
オンラインショッピング、音楽・映像配信、ポータルサイト運営などを行うWebサービス業もパソコン、あるいは携帯電話の現在の普及率を見てわかるとおり、時代の波に乗った業界であり、ますますの発展が考えられるでしょう。
しかし、「IT業界」という枠組みの中にはこれから淘汰されるであろう業界も存在することは間違いないと思います。
破竹の勢いで発展したIT業界ですので、中にはその勢いに紛れた虚像な部分もあるということです。
ですので、IT業界の全てが今後も安泰であるというわけではないということは、しっかりと認識しておく必要があるのでしょう。
ITを使ったビジネスは今後もますます増えていくと思われますので、IT業界で働いたという経験は、いろいろと潰しが利く経験だと思います。
それらのことを踏まえ、IT業界で働こうとしている方は、なりたい自分をしっかりと見つめていただければと思います。